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最近のデジタルTVのDVD録画にはコーピーワンスという仕組みがついているのをご存じでしょうか? もうすぐダビング10という仕様になるそうですが、いずれにしてもTV録画をしたDVDからは編集はおろか、複製もできないという不便極まりないシロモノです。 最近、こういった記録メディアについて考えることがあったので紹介させて頂きます。 人類史上、かつての記録メディアといえば紙や板きれ、もしくは石版や壁画などといったものでした。これらはいずれも人間の目で見て、文字や絵をそのまま読み取れるものだったわけです。今の私たちが古代エジプトの様子を知ることができるのも、奈良・平安時代の様子に心を馳せることもできるのも、こういった記録があればこそです。 この記録メディア、昨今の技術発展によって私たちのまわりで次々とデジタルに置き換えられています。注意しなくてはいけないのは、これらが全てデータと表示のための機材・機構がセットになってはじめて人の目で見て認識できるという事です。 例えばデジタルカメラで撮った写真はハードディスクの中であったりCDROM(DVD含む)の中であったりしますし、日記はm○xiやブログとしてインターネット上のどこかの企業が用意したサーバーの中にあります。ハードディスクやCDROM、はたまたインターネットの光ケーブルを眺めたところで私たちにはそれが何のことだかさっぱりわかりません。 CDROMは「半永久的に保存可能」という事ですし、どこかの企業もきっとバックアップ等はしっかり行ってくれているでしょうから、それらがいきなり消失することは当面なさそうに思えます。 ですが本当にそうでしょうか? 昔、コンピュータのデータ記録メディアはオープンリールテープや音楽用のカセットテープだった頃があります。ほぼ同時期に8インチのフロッピーディスクが出回りだして、やがて5インチ、次に3.5インチのフロッピーディスクが登場しました。 ところが今現在、音楽用のカセットテープや8インチフロッピーディスクに貴重なデータを保存してあったとしても、一般の家電量販店でそれらからデータを取り出せる機材は入手できません。 つまり、過去のデータが残っていても、いつのまにか表示のための機材・機構が揃わなくなってしまい、気がついたら役に立たないゴミになっていた訳です。 世間ではこれまで記録メディアの転換期を何度か迎えてきました。その時、過去のデータがどうしても必要な企業ならいざ知らず、個人レベルでは膨大なデータの中から大切に残したいと思ういくつかをピックアップして新しいメディアに移し替えるだけで、残りの大部分は「面倒だから」という理由であっさり捨て去ってしまう事態があちらこちらで多発しました。転換期そのものに気づくことなく、気がついたら既に移し替える事が出来なくなっていたという人も多くいます。 これは私たちにとって決して遠い話ではありません。今、私たちにのしかかってきている現実のお話です。 例えば最近ではTV録画にDVDプレーヤーが一般的になってきています。一般家庭からVHSビデオプレーヤーがなくなり、DVDプレーヤーが置き換わって来ているわけです。 そして、ちょっと振り返ってみましょう。人生を語る上でもっとも大きなイベントに冠婚葬祭というものがあります。 ホンの数年前までの結婚式では専門家が綺麗に録画・編集したVHSビデオテープに記録が入っていたりします。ところが生涯でもっとも大切な記録の一つであるにもかかわらず、このVHSビデオを見れる環境は昨今もの凄い勢いで激減中です。今なら誰かに頼んでDVDにダビングする事も可能かもしれませんが、気づかずに宝物入れに入れたままあと数年も放置すれば、そのビデオは確実に役立たずのプラスチックゴミとなる運命が待っています。大変もったいない取り返しのつかない事ですが、それでもこのような事が本当に私たちを取り巻いているのです。 話を戻しましょう。 今現在、個人ベースでの写真やビデオの保存先はハードディスクやCDROM(DVD)が殆どです。 ハードディスクは機械トラブルでいきなりデータ消失ということが時々あるのはパソコンを少し知っている人ならご存じかと思います。 そしてCDROM(DVD)の方は・・・といえば、今のところ様々な新しい規格(ブルーレイなど)が出てきても読み取り装置は一見、互換性を保っているように見えます。 ですが、これも恐らくいつまでも続かないでしょう。過去の例からみても、記録メディアが円盤の形状を保持している限りは互換性を保つでしょうが、全く異なる形状の記録メディアがメインになってくれば、読み取り装置そのものがいつのまにか、VHSビデオプレーヤーが消えていくように世間から姿を消していく事になります。 そして、ふっと周囲を見るとメモリカードがもの凄い勢いで小型化・大容量化してきています。SDカードから始まって、miniSDカード、microSDカードと進化してきて、今や切手よりも小さなカードに何GByteものデータが保存出来るようになってきています。 なので、次にどのようなモノが来るのかは解りませんが、CDROMやDVDのような円盤状メディアはそう遠くない未来に次世代のメディアに移行して消滅していくでしょう。 また、インターネット上のm○xiやブログですが、これも今後、もっと新しい方式の魅力ある情報公開方法が流行すれば、各企業はそちらに一斉に移行を始めて古い方式のものは順次閉鎖されていく可能性があります。バックアップ保存の機能があったとしても、文字の色やサイズの指定、添付する写真の扱いはバラバラで、そのサーバーが稼働していなければ満足な形では表示できません。 私の知り合いで、赤ちゃん誕生を喜び、毎日のように育児記録をm○xiに書き込んでいるパパさんがいます。 どの日付の日記を見ても、読んでいる方が思わず赤面してしまうくらいに文字の一つ一つが喜びに踊っています。おそらく他にも膨大なビデオやデジカメ写真もDVDなどで愛情をもって記録し続けているのではないかと思います。 これらの愛情あふれた記録がそのまま50年先、60年先まで残るのであれば、そのお子さんにとって大変な財産となると思います。ですが、残念なことにお子さんがお爺さんになる頃までm○xiの画面が閲覧できる環境が継続して残っているとはどうしても思えないのです。 これまで記録メディアの転換は確かに何度かありました。ですが、デジタル家電が何から何まで全てに広がっている今現在、次に生じるメディアの転換は過去のどの転換とも異なる大きな意味を持ちます。 今の大人は火事など当事者本人やもしくは近い人の過失により消失・紛失していなければ子供時代の写真は多少色あせていてもアルバムで見ることができます。 ですが今の時代の子供達、彼らが大人になる頃には幼かった頃のデジタル写真など成長過程を留めている記録メディアの殆どが、個人では防ぎようのない技術革新という名の大波にのまれてて過去の遺物(使用不能のゴミ)と化していく世界がありありと目に浮かぶのです。 そんな訳で、数十年後に過去(自分が生きてきた記録)を喪失した大人達に埋め尽くされる世の中を想像して、空が落ちてくるような恐怖を覚えました・・・。 もちろん、だからといって、m○xiやブログで日記を書くな・・・などと言うつもりはありません。m○xiでもブログでも、おおいに活用すれば良いと思います。ですが数十年後にもきっちり記録を残していけるように、UPした記事やデジカメ写真はプリントアウトして冷暗所に大切に保管することをお勧めします。プリンタのインクも耐久性が上がってきているようですが、保存環境によっては数年で真っ白に色が飛んでしまう事もありますので、空気を遮断するような形で保管できれば一番良いです。 (この話には続きがあります。また近いうちにUPします) |
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