| |||||||||||||||||||||||||||
鈴(スズ)を説明するためには、まず「ス」という言葉の意味を理解する必要があります。 「ス」という言葉は発音すると、実は「音なき音」で厳密にいうと発音できません。 たとえば 「赤ちゃんがスヤスヤ眠る」 などに使われている「ス」にご注目下さい。別に赤ちゃんが「スヤスヤァァァー!!」と叫びながら眠っているわけではないのですが、このように「ス」という言葉は本来、発音の上で「表現できそうで表現できない音」なのです。 一方、神(カミ)という言葉は色々といわれがあるのですが、一つに「隠り身(カクリミ))」というものがあります。「存在するのだけども、同時に隠れてしまって存在しないモノ」という意味です。 このあたりが似通っているので、昔から「ス」は特別な意味に用いられます。例えば有名なところでは「アマテラス」のスがその典型例です。他にも祝詞などで「皇(スメ)御祖神伊邪那岐大神〜」といった形で用いれていたりします。 この「ス」を形で表現すると、
となります。 ただ、「表現できそうで表現できない音」が「ス」なので、上記の図は表現できてしまっている以上、厳密にいうと実は「ス」ではありません。まず円を描き、その中心に「チョン」を書く瞬間だけが「ス」であって、それ以前は単なる「マル」で、それ以後は単なる「マルチョン(?)」に過ぎません。 とはいうものの、それでは表現に困るので便宜的に「マルチョン(?)」で「ス」を表すことが一般的になっています。 ちなみに説明の必要はないと思いますが、これは立方体の回転残像でもあります。 さて、平面で表現してこそ「マルチョン(?)」ですが、これを立体で表現するとどういう形になるでしょう。はい、球体の真ん中にチョンですね。 これが鈴という訳です。 よく神社参拝の時に鈴をカランコロンと鳴らしますが、これは音を鳴らすだけでなく、真ん中のチョン(?)をゆらす意味があります。夜間に走行中の車の写真をとるとヘッドランプやテールランプが軌跡となって光の線が写りますが、同じように立方体の中心のチョンも光源なのでゆれると軌跡の線が残像となって生じます。 余談: 「チョン」は「チュン」とも言います。よく昔話で「スズメがチュンチュン」とあるのは鈴女がチュンチュンを意味しています。 |
| ||||||||||||||||||||||||||